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高齢になるほどリスクが高くなる、急性の炎症
肺炎

肺炎とは、肺に炎症が起こる病気の総称です。細菌やウイルスなどの微生物の感染によって起こり、罹患者の大半が65歳以上の高齢者となっています。また感染によるものでなく、肺が硬くなって息切れやせきなどが出る「間質性肺炎」があります。

肺炎の種類と症状

肺炎にかかるとせきや痰、呼吸困難などの症状が起こり、発熱や悪寒、頭痛、関節痛・筋肉痛、全身倦怠感などの全身症状があらわれます。重症になると意識障害を起こすことがあります。
肺炎かどうかを診断するためには胸部エックス線検査、必要に応じてCT検査、血液検査などを行います。肺炎と診断された場合には鼻やのどの奥をこすりとり、痰や尿などからも原因菌を調べます。その重症度に応じて外来通院や入院による治療が行われます。

肺炎の分類

●細菌性肺炎
肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌などの感染によって起こる肺炎。痰がからみやすいせきとともに、黄色や緑色を帯びた痰が出ます。

●ウイルス性肺炎
インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス、RSウイルスなどの感染によって起こる肺炎。発熱が起こり、せきが出ます。

●非定型肺炎
マイコプラズマ、クラミジアなどの細菌感染による肺炎。乾いたせきが長く続くことが多く、痰は少なめです。

●誤嚥性肺炎
誤嚥とは食べ物や唾液などが食道に送られず、誤って気管に入ってしまうことです。細菌が一緒に肺に入ることで、誤嚥性肺炎が起こります。これは加齢や脳卒中の後遺症などでものをのみ込む力が衰えるために起こります。

感染以外の、肺の炎症によって起こる間質性肺炎

肺胞の壁などの炎症によって肺の線維化(硬くなること)が起こります。酸素が取り込まれにくくなり、息切れが起こるようになります。原因としては長く粉じんを吸入することによって起こるじん肺、カビや鳥の羽根やフンなどを吸い込んでアレルギー反応が起こる過敏性肺炎、膠原病、関節リウマチなどがあげられます。また、この病気を持っている患者さんは肺がんを発症しやすいことが知られています。

肺炎と診断された場合の治療

肺炎と診断され、原因が細菌である場合は抗菌薬での治療を行います。ウイルス性肺炎では抗菌薬は効果がないため、対症療法を行います。
原因となる病原体(細菌の種類)や患者の年齢、意識状態、血圧、生活環境にあわせて抗菌薬を選択します。肺炎は「市中で起こる肺炎」「病院・介護施設などで起こる肺炎」と、発生場所によって分類され、それぞれ使用される薬の傾向が異なります。
処方された抗菌薬を医師の指示されたとおりに服用することが重要で、重症の場合は入院による点滴治療を行うことがあります。

高齢者は気をつけたい、肺炎の予防

●ワクチン接種を受ける
肺炎の原因菌で最も頻度が高いのが肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンを接種することで予防することが期待できます。またインフルエンザに感染すると気道粘膜が障害され、そこから侵入した肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などによって肺炎を起こし、まれにウイルス自体が呼吸器や消化器に広がって直接肺炎を起こすアデノウイルス肺炎があります。高齢者の方にはインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンを両方接種することをおすすめします。

65歳以上に実施している予防接種

ワクチン 接種スケジュール
肺炎球菌ワクチン 高齢者に対する肺炎球菌ワクチンによって、重症な肺炎などにかかることを予防できます。65歳の方と60~64歳で一定の基礎疾患がある方は1回接種ができます。
インフルエンザワクチン 高齢者に対するインフルエンザワクチンによって、重症な肺炎などにかかることを予防できます。65歳の方と60~64歳で一定の基礎疾患がある方は毎年1回接種ができます。
新型コロナワクチン 高齢者に対する新型コロナワクチンによって、重症な肺炎などにかかることを予防できます。65歳の方と60~64歳で一定の基礎疾患がある方は毎年1回接種ができます(接種制度は年度ごとに変更される可能性があります)。

(厚生労働省資料より)

日常で心がけたいこと

口のケアは大切です。ていねいな歯みがきに加えて市販の舌ブラシで舌みがきを行いましょう。殺菌効果のある口腔洗浄剤を活用するのもおすすめです。
日ごろ心がけたいことでは、禁煙/手洗い・うがいの徹底/十分な睡眠/栄養バランスのとれた食事/適度な運動/乾燥時は加湿器を使用する、などがあげられます。

 

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