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  • 重要な働きをする臓器をがんから守るには? 肝臓がん

重要な働きをする臓器をがんから守るには?
肝臓がん

肝臓には➀栄養を使える形にする代謝、②有害物質を無毒化する解毒、➂脂肪の消化を助ける胆汁の生成・分泌という主に3つの働きがあり、人体にとって重要な働きを担っています。肝臓がんはがんによる死因の第5位(2024年人口動態統計)となっています。症状があらわれにくいがんであるため、早期の段階でみつけるためには健康診断の血液検査でALTの値をチェックすることが重要です。肝臓がんは肝細胞がん(90%以上を占める)と肝内胆管がんに大別されます。ここでは肝細胞がんについて解説していきます。

脂肪肝によるものが増加傾向

肝臓がんの主な原因は、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスなどの感染によるウイルス肝炎や、脂肪肝です。肝炎ウイルスが長期間体内にとどまっていると、肝細胞で炎症と再生がくり返され、遺伝子の突然変異が積み重なって、慢性肝炎から肝硬変を経て肝臓がんになります。ただし、このケースはウイルス性肝炎の対策・治療が進んだ現在は減少傾向にあります。

一方、脂肪肝が原因のがんは増加傾向にあります。脂肪肝は過度な飲酒や糖質・脂質のとり過ぎが原因で起こります。肝臓に過剰な脂肪がたまると炎症を起こし、肝硬変へと進行するリスクがあります。お酒を飲まない人、肥満がない人でも起こる場合があります。

肝臓がんは早期発見が肝心

肝臓がんの早期発見に重要なのが健康診断の血液検査で調べるALTという項目の値です。ALTの値は肝臓の細胞が破壊されているときに高くなります。ALTの値が30を超える場合には、なんらかの肝臓の病気の可能性があるため(肝臓がん以外のこともあり)、医療機関を受診することが勧められます(日本肝臓学会)。
肝臓がんが疑われる場合、診断をするには、超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査などの画像検査、血液検査(腫瘍マーカー)を組み合わせて行います。

●超音波(エコー)検査
体の外から超音波をあてて、反射した超音波信号を画像に変換して臓器や組織を見ます。肝臓内のがんや血管の位置、がんの大きさや個数、がんの広がり、肝臓の形や状態、腹水の有無などを調べていきます。

●画像検査(CT、MRI検査など)
がんの性質や分布、転移や周囲への広がりなどを画像化して調べていきます。
CT検査は、X線と造影剤を使用したもので、肝臓がんの早期発見、慢性肝炎の経過観察などをするために使用されています。超音波検査では見えにくかった部分にあるがんもCTで撮影することによってみつけることができます。
MRI検査は強力な磁力と電波を使う検査です。X線を使わないため、放射線による被ばくはありません。内臓の横断面だけではなく、縦断面の画像を見ることができます。

●血液検査(腫瘍マーカー)
がんの種類によって特徴的に産生されるのが腫瘍マーカーです。肝細胞がんの腫瘍マーカーには、AFP(アルファ・フェトプロテイン)、PIVKA-Ⅱ(ピブカ・ツー)、AFP―L3分画(AFPレクチン分画)などがあります。腫瘍マーカーの数値は、がんが大きくなるにつれて高くなります。

肝臓がんを治療するには

肝臓がんの治療には手術や焼灼療法、薬物療法などがあります。治療法の選択は、がんの大きさや広がり、数、肝機能がどれくらい保たれているかなどによって検討されます。

●手術
開腹手術と腹腔鏡手術があります。腹腔鏡手術では腹部に5~12mm程度の小さな穴をいくつか開け、腹腔鏡と手術器具を挿入します。腹腔鏡のカメラで確認しながら、がんを切除します。

●焼灼療法
針のような電極を腫瘍に刺し、ラジオ波(RFN)やマイクロ波(MWA)により高熱を発生させてがんを焼灼して死滅させます。焼灼した肝臓の部分に傷跡は残りますが、体への負担は少ないです。

●放射線療法
外から高精度の放射線を腫瘍に集中させて照射し、がんのDNAを破壊します。放射線療法には様々な療法がありますが、中でも正確に腫瘍にエネルギーを集中させる副作用の少ない陽子線、より破壊力の強い重粒子線が」注目されています。

●薬物療法
免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬などが使われます。近年薬剤療法によりがんを小さくし、進行を抑えたうえで手術を行うコンバージョン手術が行われるようになりました。これにより肝臓がんの根治が望めます。

早期発見と予防のポイント

肝臓がんの多くは肝炎ウイルスや生活習慣による肝臓の炎症です。かつて肝臓がんの約8割はB型・C型肝炎ウイルスが原因でしたが、B型肝炎はワクチンで予防することができ、C型肝炎は飲み薬だけで寛解させることが可能になりました。
近年脂肪肝が原因となるケースが増えています。以下のことに気をつけましょう。

大腸がんの主な治療法

●飲酒を控える
肝臓への負担を減らすために飲酒量を減らし、飲み過ぎを避けて休肝日を設けるようにしましょう。

●体重・血糖値の管理
肥満や糖尿病は肝臓がんのリスクを高めます。適度な運動とバランスのよい食事を心がけましょう。

●禁煙
タバコも肝臓がんのリスクの一因となります。

 

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